こんなお悩みはありませんか?
- ご家族に、くも膜下出血や脳動脈瘤になった方がいる
- 血圧が高い、喫煙の習慣があるなど、脳の血管が心配
- 突然の激しい頭痛に、ある日襲われたらと不安になる
- 40歳を過ぎたけれど、脳の検査を一度も受けたことがない
- 最近、まぶたが下がる、ものが二重に見えることがある
くも膜下出血は、脳の血管にできた瘤(こぶ)である「脳動脈瘤」が破裂することで起こる、命に関わる病気です。突然、バットで殴られたような激しい頭痛に襲われ、一刻を争う対応が必要になります。
しかし、知っていただきたい大切なことがあります。
原因となる脳動脈瘤は、破裂する前なら、MRI検査で見つけられる可能性があるということです。破裂前に見つけて備えることで、くも膜下出血は防げる可能性のある病気です。
本記事では、脳神経外科の視点から、くも膜下出血の症状・原因、そして何より大切な「破裂前に見つける」ための検査と予防について、やさしく解説いたします。ご自身と大切な方の未来を守るために、まずは知ることから始めましょう。
くも膜下出血を防ぐために知っておきたいこと
くも膜下出血は、起きてしまってからでは選べる道が限られてしまう病気です。
だからこそ、破裂する前の備えが何よりも大切になります。まずは知っておいていただきたいことを一覧でご覧ください。
| 項目 | 特徴 | 受診の目安 |
|---|---|---|
| 原因となる脳動脈瘤 | くも膜下出血の多くは、脳の血管にできた瘤(こぶ)である「脳動脈瘤」が破裂して起こります。破裂するまでは、ほとんど症状がありません。 | 無症状のうちにMRI検査で見つけることが、予防への第一歩です。 |
| 破裂したときの症状 | 突然、これまでに経験したことのない激しい頭痛に襲われます。バットで殴られたような痛みで、吐き気や意識を失うことを伴うことがあります。 | ためらわず、すぐに救急車を呼んでください。一刻を争う状態です。 |
| 前触れのことがあるサイン | 破裂の前に、軽い頭痛や、まぶたの下がり、ものが二重に見えるなどのサインがあらわれることがあります。 | ふだんと違うサインに気づいたら、お早めに受診してください。 |
| リスクを高める要因 | 高血圧、喫煙、飲みすぎ、そしてご家族にくも膜下出血や脳動脈瘤の方がいる場合は、リスクが高まるとされています。 | 当てはまる方は、症状がなくても一度検査をおすすめします。 |
| 予防のためにできること | MRI検査(MRA)で、未破裂の脳動脈瘤を破裂する前に見つけることができます。造影剤は使用せず、痛みを伴わない検査です。 | 40歳を過ぎたら、一度は脳の検査を受けることをおすすめします。 |
突然の激しい頭痛が起きたときは、迷わず救急車を呼んでください。
そして、まだ何も起きていない今だからこそ、できる備えがあります。リスクに当てはまる方や、脳の検査を受けたことのない方は、どうぞお気軽にご相談ください。
くも膜下出血とは?
くも膜下出血とは、脳の表面を覆う「くも膜」の内側で出血が起こる病気です。その多くは、脳の血管にできた瘤である脳動脈瘤が破裂することで起こります。働き盛りの世代にも起こり、命に関わることの多い、脳の病気の中でも特に注意が必要な病気です。
くも膜下出血の怖さは、その多くが、前日まで元気だった方に突然起こることにあります。
破裂するまで、脳動脈瘤はほとんど症状をあらわさないためです。
一方で、これは裏を返せば、破裂する前に脳動脈瘤を見つけることができれば、備えられるということでもあります。くも膜下出血は「突然の病気」であると同時に、「防げる可能性のある病気」でもあるのです。
突然の激しい頭痛
くも膜下出血の代表的な症状は、突然の激しい頭痛です。
「バットで殴られたよう」「人生で経験したことのない痛み」と表現される、これまでとは明らかに違う頭痛が、何の前触れもなく起こります。
吐き気や嘔吐を伴うことが多く、意識を失ってしまうこともあります。このような頭痛が起きたときは、様子を見てはいけません。ためらわず、すぐに救急車を呼んでください。一刻も早い治療が、命と後遺症を左右します。
命に関わる病気であること
くも膜下出血は、発症すると3分の1の方が命を落とす可能性のある、重い病気です。
救命できた場合でも、後遺症が残り、それまでの暮らしに戻ることがむずかしくなる方もいらっしゃいます。
また、一度破裂した脳動脈瘤は、再び破裂する危険が高く、発症後は緊急の治療が必要になります。だからこそ、破裂してから治療するのではなく、破裂する前に見つけて備えることに、大きな意味があります。
前触れのことがあるサイン
くも膜下出血は突然起こることがほとんどですが、事前にサインがあらわれることがあります。
大きな破裂の前に少量の出血が起こり、ふだんと違う頭痛として感じられることがあります。
また、脳動脈瘤が大きくなって神経を圧迫すると、まぶたが下がる、ものが二重に見えるといった症状があらわれることがあります。こうしたサインに気づいたときは「そのうち治るだろう」と様子を見ず、お早めに脳神経外科を受診してください。
くも膜下出血の原因
くも膜下出血の多くは、脳動脈瘤の破裂によって起こります。脳動脈瘤がどのようなもので、どのような要因が破裂のリスクを高めるのかを知ることが、予防への第一歩になります。
脳動脈瘤という「静かな瘤」
脳動脈瘤とは、脳の血管の壁の弱い部分が、血流に押されてふくらみ、瘤のようになったものです。
成人のおよそ2〜5%に見つかるとされ、決してめずらしいものではありません。
脳動脈瘤は、破裂するまでほとんど症状をあらわしません。ご本人が気づかないまま、何年も静かに存在していることも多くあります。そして、あるとき破裂すると、くも膜下出血を引き起こします。すべての脳動脈瘤が破裂するわけではありませんが、大きさや形、できた場所によって、破裂しやすさが異なることが分かっています。
リスクを高める要因
くも膜下出血のリスクを高める要因として、高血圧、喫煙、過度の飲酒が知られています。
いずれも血管の壁に負担をかけ、脳動脈瘤のでき方や破裂のしやすさに関わるとされています。
また、ご家族にくも膜下出血や脳動脈瘤の方がいる場合、リスクが高まることが分かっています。血縁のご家族に経験者がいらっしゃる方は、症状がなくても、一度MRI検査で脳の血管を確認しておくことをおすすめします。
女性と年齢について
くも膜下出血は、男性よりも女性にやや多くみられる病気です。
とくに40代から60代にかけて増えていき、お仕事や家庭で忙しく過ごされている世代を、突然襲うことがあります。
「まだ若いから大丈夫」「忙しくて検査に行く時間がない」と後回しにされがちですが、この世代こそ、破裂前の発見が大きな意味を持ちます。40歳を過ぎたら、一度は脳の検査を受けること。それが、ご自身と、ご自身を大切に想う方々の未来を守ることにつながります。
くも膜下出血を防ぐための検査
くも膜下出血の予防で最も大切なのは、原因となる脳動脈瘤を、破裂する前に見つけることです。
そのための検査が、MRI検査(MRA)です。ここでは、検査についてご説明いたします。
MRI検査(MRA)でできること
MRA(MR血管撮影)は、MRIを使って脳の血管の形を詳しく調べる検査です。
未破裂の脳動脈瘤を、破裂する前に見つけることができます。
この検査は、造影剤の注射や痛みを伴わず、放射線被ばくもありません。体への負担が少なく、脳動脈瘤の発見にとても適した検査です。当院では院内でMRI検査が可能なため、ご相談からスムーズに検査へ進んでいただけます。
検査をおすすめしたい方
次のような方には、症状がなくても、一度の検査をおすすめしています。
・血縁のご家族に、くも膜下出血や脳動脈瘤の方がいる
・血圧が高い、喫煙の習慣がある
・40歳を過ぎて、脳の検査を受けたことがない
・ふだんと違う頭痛や、まぶたの下がり、ものが二重に見えるなどのサインがある
脳動脈瘤は、症状のないうちに見つけることに意味があります。「何もないことを確認する」ための検査は、決して大げさなことではなく、これからの毎日を安心して過ごすための、穏やかな備えです。
脳神経外科で診ることの大切さ
脳の検査は、撮影するだけでなく、その結果を正しく読み取り、適切な判断につなげることが大切です。
脳動脈瘤が見つかった場合、その大きさ・形・場所から破裂のリスクを評価し、経過観察でよいのか、治療を考えるべきなのかを見極める必要があります。
脳神経外科では、脳の血管を専門的に診ることができます。検査の結果を丁寧にご説明し、見つかったあとの道筋まで、責任をもってご一緒します。脳の検査を受けるなら、脳神経外科で。それが安心への確かな一歩になります。
くも膜下出血の治療と予防
くも膜下出血は、破裂してからの治療と、破裂する前の予防とで、できることが大きく異なります。
だからこそ、予防に力を注ぐことが大切です。
脳動脈瘤が破裂してしまったときの治療
脳動脈瘤が破裂し、くも膜下出血が起きたときは、一刻を争う緊急の治療が必要です。
再破裂を防ぐための手術的治療が、専門の医療機関で行われます。
突然の激しい頭痛、意識を失う、激しい吐き気といった症状が起きたときは、迷わず救急車を呼んでください。ご家族が倒れられたときも同じです。「少し様子を見よう」という判断が、取り返しのつかない時間の損失につながります。
未破裂の脳動脈瘤が見つかったら
検査で未破裂の脳動脈瘤が見つかっても、すぐに手術になるわけではありません。
大きさ・形・場所などから破裂のリスクを評価し、定期的な経過観察でよい場合と、予防的な治療を考えたほうがよい場合とを、専門医の視点で丁寧に見極めます。
経過観察となった場合は、定期的なMRI検査で変化がないかを確認しながら、血圧の管理や禁煙など、破裂のリスクを下げる暮らしを整えていきます。予防的な治療を考える場合には、手術的治療を行う適切な医療機関と連携し、責任をもっておつなぎいたします。どちらの道でも、おひとりで悩む必要はありません。
暮らしの中でできる予防
脳動脈瘤の破裂リスクを下げるために、暮らしの中でできることがあります。
柱となるのは、血圧の管理、禁煙、そして過度な飲酒を避けることです。
高血圧は、血管の壁に日々負担をかけ続けます。血圧が高めの方は、治療によって適切に管理することが、脳を守ることに直結します。喫煙されている方は、禁煙が何よりの予防になります。
こうした暮らしの見直しは、くも膜下出血だけでなく、脳梗塞など、ほかの脳の病気の予防にもつながります。
ご自宅でできる予防とセルフケア
くも膜下出血の予防は、特別なことではなく、日々の暮らしの積み重ねと、一度の検査から始まります。
ご自宅でできる備えをご紹介いたします。
血圧を知り、整える
ご自宅での血圧測定は、脳を守るいちばん身近な習慣です。
朝晩の決まった時間に測り、記録しておくと、ご自身の血圧の傾向が見えてきます。
血圧が高めの日が続く場合は、放置せずにご相談ください。塩分を控えめにする、適度に体を動かす、睡眠をしっかりとるといった日々の工夫も、血圧を整える助けになります。
ご自宅で心がけたいセルフケア一覧
ご自宅で心がけたい、くも膜下出血予防のセルフケアをまとめました。
- 血圧を定期的に測り、記録する
- 禁煙に取り組む
- お酒は適量を守り、飲みすぎを避ける
- 塩分控えめの食事と、適度な運動を心がける
- 血縁のご家族の病歴を、一度確認しておく
- 40歳を過ぎたら、一度はMRI検査を受ける
- 突然の激しい頭痛は、迷わず救急車を呼ぶ
こうした備えの積み重ねが、くも膜下出血からご自身を守ることにつながります。
検査を受けたことのない方は、症状のない今こそが、検査のいちばんよいタイミングです。
Vertis Clinic 御成門のくも膜下出血予防への取り組み
くも膜下出血は、原因となる脳動脈瘤を破裂前に見つけて、必要に応じて予防的手術を行うことで、防げる可能性のある病気です。そのためには、MRI検査と、結果を正しく評価できる専門性が欠かせません。
Vertis Clinic 御成門では、脳神経外科医・脳卒中専門医である田中佐衣子院長が、患者さんお一人おひとりの状態を丁寧に評価し、破裂前の発見と予防に力を注いでいます。
院内MRIによる未破裂脳動脈瘤の発見
当院では、院内でMRI検査(MRA)が可能です。
造影剤や痛みを伴わない検査で、未破裂の脳動脈瘤を破裂する前に見つけることができます。
ご家族にくも膜下出血の方がいる、血圧が高い、喫煙の習慣があるなど、リスクが気になる方はもちろん、40歳を過ぎて一度も脳の検査を受けたことのない方も、どうぞお気軽にご相談ください。症状のないうちの検査こそが、この病気に対する何よりの備えです。
見つかったあとも、責任をもって
検査で脳動脈瘤が見つかった場合も、当院が今後の道筋をご一緒に考えます。
大きさ・形・場所から破裂のリスクを丁寧に評価し、経過観察でよい場合は、定期的なMRI検査と、血圧管理などの暮らしのサポートを続けます。万が一、病院レベルでのさらなる治療(手術的治療)が必要であった場合には、適切な医療機関と連携いたします。
また、診察の際には、患者さんのお気持ちや暮らしの様子、ご不安に思われていることをしっかりとお聞きし、無理なく続けられる治療・予防をご提案しています。
Vertis Clinic 御成門の診療体制の特徴
当院のくも膜下出血予防への取り組みには、以下の特徴があります。
- 脳神経外科専門医、脳卒中専門医による診察、評価
- 院内でMRI検査(MRA)が可能
- 未破裂脳動脈瘤の破裂リスクの丁寧な評価
- 経過観察となった場合の、定期的なMRI検査によるフォロー
- 血圧管理や禁煙など、暮らしに寄り添う予防サポート
- 手術的治療が必要な場合の、適切な医療機関との連携
Vertis Clinic 御成門では、くも膜下出血を「起きてから治す」のではなく「起きる前に防ぐ」ことを大切に、お一人おひとりに寄り添った診療を行っています。
よくある質問(Q&A)
くも膜下出血について、多くの患者さんからいただくご質問に、脳神経外科専門医・脳卒中専門医の田中院長がお答えします。
くも膜下出血は、本当に防げるのですか?
すべてを防げるわけではありませんが、原因の多くを占める脳動脈瘤は、破裂前ならMRI検査で見つけられる可能性があります。見つけて備えることで、防げる可能性のある病気です。
どんな頭痛が、くも膜下出血のサインですか?
突然の、これまでに経験したことのない激しい頭痛です。「バットで殴られたよう」と表現されることもあります。吐き気や意識を失うことを伴う場合もあり、迷わず救急車を呼んでください。
家族がくも膜下出血になりました。私も検査を受けるべきですか?
血縁のご家族にくも膜下出血や脳動脈瘤の方がいる場合、リスクが高まることが分かっています。症状がなくても、一度MRI検査で脳の血管を確認しておくことをおすすめします。
検査は痛くないですか?造影剤は使いますか?
当院のMRI検査(MRA)は、痛みや造影剤の注射を伴わず、放射線被ばくもありません。体への負担が少ない検査ですので、安心してお受けいただけます。
くも膜下出血は何歳くらいから検査を受けるのがよいですか?
くも膜下出血は40代から増えていきます。40歳を過ぎたら一度、脳の検査を受けることをおすすめします。リスク要因やご家族の病歴のある方は、それより早めのご相談を推奨いたします。
脳動脈瘤が見つかったら、必ず手術になりますか?
すぐに手術になるわけではありません。大きさ・形・場所から破裂のリスクを評価し、定期的な経過観察でよい場合も多くあります。治療を考えたほうがよい場合には、適切な医療機関と連携いたします。
未破裂の脳動脈瘤は、どれくらいの人にあるのですか?
成人のおよそ2〜5%に見つかるとされ、決してめずらしいものではありません。ほとんどの場合、症状がないまま経過しているため、検査で初めて見つかります。
まぶたが下がってきたのですが、関係ありますか?
脳動脈瘤が大きくなって神経を圧迫すると、まぶたの下がりや、ものが二重に見える症状があらわれることがあります。破裂前の大切なサインのことがありますので、お早めに受診してください。
診察や検査には、健康保険が使えますか?
症状やリスクに応じた診察・検査には健康保険が適用される場合があります。症状のない方の検査は自費診療となることがありますので、詳しくは診察の際にご説明いたします。
Vertis Clinic 御成門では、くも膜下出血の予防に対応していますか?
当院は脳神経外科専門医・脳卒中専門医が常駐しており、院内のMRI検査による未破裂脳動脈瘤の発見から、リスク評価、経過観察、医療機関との連携まで、予防に力を注いで対応しています。
くも膜下出血のまとめ
くも膜下出血は、脳動脈瘤の破裂によって起こる、命に関わる病気です。突然の激しい頭痛で発症し、一刻を争う対応が必要になります。働き盛りの40代から60代に増え、女性にやや多くみられます。突然の激しい頭痛が起きたときは、迷わず救急車を呼んでください。
そして、何より知っていただきたいのは、くも膜下出血が「防げる可能性のある病気」だということです。原因となる脳動脈瘤は、破裂するまでほとんど症状がありませんが、MRI検査(MRA)なら破裂前に見つけることができます。見つかった場合も、リスクに応じた経過観察や予防的手術という道があり、血圧管理や禁煙といった暮らしの備えも、破裂のリスクを下げる力になります。
Vertis Clinic 御成門は、院内のMRI検査による未破裂脳動脈瘤の発見と、くも膜下出血の予防に力を注いでいます。
ご家族に経験者のいる方、血圧や喫煙が気になる方、40歳を過ぎて脳の検査を受けたことのない方は、どうぞお気軽にご相談ください。
何も起きていない今こそ、備えのいちばんよいタイミングです。
大切な毎日を、これからも穏やかに過ごしましょう。